昨年(2020年) 4月頃から話題になっていた音声SNSアプリClubhouseですが、ついに招待を得ることができ、実際に使用することが出来ました。アプリの使用感や基本操作などについてレビューしたいと思います。
Clubhouseは、昨年の早い時期から公式サイトで、Early Access(早期アクセス登録)の受付をしていましたが、登録はしてみたものの招待状が一向に送られてこない状況でした。
今回、海外のClubhouseユーザーの方から直接ご招待いただき、実際に使ってみることが出来ましたので、今まで謎に包まれていたアプリの使用感を、現状わかる範囲でお伝えしたいと思います。
Clubhouseアプリにサインインする
Clubhouse に招待してもらうために、まず自分の携帯番号を相手(招待してくれた方)に伝えます。相手からショートメールで招待リンク送ってくれるので、そのリンクをタップします。Clubhouseがすでにインストール済みであれば、アプリが開いてすぐ以下の画面になります。
Let’s set up your profile?(プロフィールを設定しますか?)とあり、Twitterアカウントと連携してプロフィール設定を読み込むか、手動で入力するか選べます。私は「Import from Twitter」を選択しました。
このような画面になりますので、Twitterアカウントへのアクセスを許可します。
名前を入れます(Twitterアカウントとの連携で自動で入っていると思いますが「本名を使ってください」と下に注意書きがあるので必要に応じて修正します。
次にユーザ名を入力します。他人のユーザ名と被らなければ自由に選べます。
Twitterで使用しているプロフィール画像が自動で入ります。別の写真に変更することも可能です。(海外の方は写真を使う方がほとんどですね。イラストにしてる人は少数なイメージです)
iPhoneの「連絡先」データへアクセス許可を求めてきます。現状は日本に Clubhouseアプリユーザーがほとんどいないので、許可してもあまり意味がないかもしれません。実際、許可してみましたが「知り合い」として表示されたのは招待してくれたユーザーの方ひとりだけでした。
「連絡先」へのアクセスを許可した場合、
アプリユーザーの友達がたくさんいれば、
ここにズラッと表示されるはず。
次に、興味や関心のある項目を選ぶ画面になります。14種類のカテゴリーから選べるようになっており、興味関心に近い人をレコメンドしてくれるようになっています。
14のカテゴリー
・Wellness(健康)
・Life(生活)
・Faith(信条・信仰)
・World Affairs(世界情勢)
・Arts(アート)
・Sports(スポーツ)
・Entertainment(娯楽)
・Places(地域)
・Lanuguages(言語)
・Tech(テクノロジー)
・Identity(アイデンティティ)
・Knowledge(知識)
・Hustle(精を出す)
・Hanging Out(人付き合い)
興味関心のある項目を選んで「Find People →」をタップすると、興味にマッチしたユーザーを提案してくれます。右横にチェックが最初から入っていますが、フォローする必要がない人はチェックを外して「Follow →」を押します。
興味のある項目を選んで「Find People」をタップ
興味関心にマッチした人が提案される。
通知の許可を求められるので許可するかどうか選択します。許可しておけば、自分がフォローしているユーザーが会話に参加すると、スマホの待受画面に通知してくれますので便利です。
これでようやく、アプリのホーム画面が表示されました。
現在、進行中の会話はカード状に表示されています。最初は3つだけ表示されてますが、その下の「Explore」ボタンを押すと、ほかのRoom も一覧で表示されます。タップしてすぐに会話を聞くことができます。
Clubhouseアプリの画面の見方・基本操作
ひとつの Room を例にとって見てみましょう。
以下の場合、まず最初に「THE CROSSOVER」と表示があります。Clubhouseでは、サークルやクラブのようなグループを作ることが出来ます。これはそのクラブ名のようなものです。もちろん表示されてないこともあります。
続いてイベントネーム、つまり何について会話しているのかが表示されています。この場合「現代のアスリートと社会の変化」についての会話ということですね。
一番下にある数字ですが、この場合6人のスピーカーと、637人のリスナーが参加していることを表しています。リスナーは基本的にこの Room のモデレーター(司会 / 管理者)の承認がない限り、会話には参加できません。リスナーの数は数人のこともあれば、数千人の場合もあります。
タップして Room に入ってみるとすぐに会話が聞こえ始めます。発言中の人はプロフィール写真の周りにグレーの枠が点滅するので分かります。以下の場合、話しているのは中央上の「Ros」さん。
上に並んでいる6人がスピーカー。名前の前にグリーンのマークが表示されている人がモデレーター(司会 / 管理者)です。この場合モデレーターは「Noah」さん。
スピーカーの6人より下に表示されているメンバーは全員リスナーですが、モデレーターからフォローされている人は「Followed by the speakers」として上位に表示されます。
更に下へスクロールすると、聞く専のリスナーが表示されています。この Room の場合は 600人近くいるという構図です。(もちろん小規模な Room もたくさんあります。)
モデレーター(司会者)
Clubhouseで自身の「Room」を開設したユーザーは「モデレーター」になります。「モデレーター」は他のスピーカーを追加したり削除したりする権限があり、「Room」内の会話の内容やスタイルに強い影響力を持ちます。
スピーカー
その Room 内で発言することが出来る人が「スピーカー」です。それ以外の人は「リスナー」として参加することになり「リスナー」が会話に参加したい場合は招待される必要があります。
リスナー
タップして既存の会話に入ると、ミュートされた状態でオーディエンスとして参加できます。これは「リスナー」であることを意味します。
退出したい時はいちばん下にある「Leave quietly」をタップします。誰にも気づかれずに自由に退出できます。右下の挙手ボタンは、何か発言があるときに使用しますが モデレーターが使用停止にしているケースがあります。「+」ボタンは自分をフォローしている人を部屋に呼びたいときに使用するようです。
ちなみに、モデレーターからスピーカーとして招かれると、以下のような画面がポップアップします。参加することもできますし、断ることも自由です。
画面の最上部のメニューに戻りますが、左から、
・Explore(検索)
・Invites(招待)
・Upcoming(まもなく開始)
・Activity(活動)、
そして顔のアイコンが「Profile/Setting(プロファイル/設定)」になります。順番にご説明します。
EXPLORE
ここでは、ユーザーを名前で検索したり、クラブ名で検索したりできます。
INVITES
ここでは、友人や知り合いを Clubhouse に何人まで招待できるか表示されます(私の場合は2人でしたが人によって数は違うようです)。招待を使い切ってしまっても、しばらくするとまた復活するようです。
UPCOMING FOR YOU
イベントスケジュールのようなもので、自分に関係があるものが表示されるようです。時間の表記は日本時間になっています。右上のアイコンから予定を入力できるようになっています。
右上のアイコンをタップ
イベント名・時間・内容などの予定を入力できる
スケジュールされたイベントは、シェアしたりSNSに投稿したり出来ます。また、忘れないようにカレンダーに簡単に登録できます。
ACTIVITY
こちらは「Activity」となってますが、Twitterでいうところの「通知」と同じようなものです。お知らせとか「○○さんにフォローされた」などが表示されます。
Profile / Setting
自身の写真やプロフィール文を編集出来ます。また、フォロー/フォロワー数、Twitter、Instagramアカウント。Clubhouseに参加した日付、誰に紹介されたかも表示されます。
右上のボタンを押すと、設定画面が表示され各種設定ができます。
右上のボタンから設定画面が開く。
設定画面では、ガイドラインや利用規約、プライバシーポリシーなどのページへアクセスが出来る。
自分が開催者となって Room を立ち上げるには、一番下の「+ Start a room」をタップします。Room の公開には3つの方法があり、完全な公開にすることも、特定のメンバーだけに限定することも出来ます。
【すべてのユーザーに公開】
【フォローしている人だけに公開】
【特定の選んだ人だけに公開】
Roomにはタイトルをつけることができるので「おもしろそう!」「聞いてみたい!」と思うようなタイトルをつけておくと、たくさんのリスナーを呼び込むことができますね。
Clubhouseで実際に音声を聞いてみてどうだったか
やはり前評判通り、ユーザーの割合としてはまだ、起業家、経営者、投資家、エンジニアなどが多数を占めている印象でした。ただ、スポーツ選手やテレビレポーター、ミュージシャン、クリエイターなども散見されたので、少しは多様性が出てきたのかもしれません。音質自体は比較的に良かったと思います。とてもクリアに聞こえました。
Clubhouseのユーザー数は現状、ベータテスト版にもかかわらず、200万人を超えたと言われています。アメリカ以外にも、イギリスやヨーロッパ、アフリカ方面にも急激にユーザーが増えているようです。
いっぽう、日本で早期アクセス登録をして待っている方々に、全面的に招待が届くようになるには、もう少し時間がかかるのかもしれません。ただし日本人のユーザー数はここ数週間で急激な勢いで伸びてきており、すでに様々な Room で会話が繰り広げられています。
今後は、友達や知り合いから招待してもらえる状況も少しずつ増えていくのではないでしょうか。
今回、Clubhouse の使用感・基本操作について解説しましたが、すべて説明しきれませんでしたのでまた追記していきます。たまに覗いて見ていただけると幸いです。
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