【Clubhouse】コミュニティガイドラインを発表、一般リリースに向けた取り組みを公開

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【Clubhouse】開発者による現状報告と今後の展開


【Clubhouse】は2020年7月10日付け、公式サイトで「Check 1, 2, 3… Is this thing on?」というページを公開し、同サービスについての現状報告今後の展開について述べました。

「Check 1, 2, 3... Is this thing on?」というページ

また同日「Terms of Service利用規約)」「Privacy Policy個人情報保護方針)」「コミュニティガイドライン」についてもそれぞれ公開されています。

「Terms of Service(利用規約)」「Privacy Policy(個人情報保護方針)」

Clubhouseの開発者であるPaul Davisonポール・デイヴィスン)とRohan Sethロハン・セス)による現状報告と今後の展開ですが要約すると以下のようになります。

出来るだけ早く一般公開が出来るように努めているが、まだその準備が整っていない。

一気にコミュニティを広げるのではなく、ゆっくりとコミュニティを成長させることで破綻をきたすことなく製品をより良く調整する必要がある。

これまではポールロハンの二人だけで運営してきており、まだ世界中のユーザーを扱えるだけの機能の構築が完了していない。

なお、現在はエンジニアやデザイナーの採用を進めており、インフラ基盤の拡充や機能面の改善に取り組んでいるとのことです。

その上で、今後ベータテスト版から一般リリースに移行する前に、機能面の改善だけでなく、ユーザー数を大幅に拡大しても人々が Clubhouseを通じて素晴らしい体験が出来るということを確証する必要があると述べています。

具体的には以下の3点が述べられています。

コミュニティガイドラインをより詳細にする

今回、Clubhouse初の「コミュニティアイドライン」が公開されたが、まだ多くの課題に対して回答し切れていない箇所があり、より強固なものにする必要がある。

会話を積極的に管理する

迷惑行為やルール違反を起こすユーザーの対処法についても、苦情の調査の仕方であったり、ブロック機能の調整、会話音声の録音の必要性などについて、一般リリース前に明確なプロセスを構築する必要がある。

包容を促す設計

ベータ版から一般公開に移行した場合の、人種や性的マイノリティなど含めたユーザーの多様性が考慮された、より多くの人々が安全に発言する為の設計が必要。

これらの課題を、ベータ版に参加しているユーザーからのフィードバックを受けつつ、機能・技術面のみならず、製品のガイドラインの完成度を高めているというのが現状のようです。

【Clubhouse】コミュニティガイドラインを発表


「コミュニティガイドライン」
今回は同時にClubhouseの「コミュニティガイドライン」も公開されました。内容はおもに以下の5点です。順番にご紹介します。

  •  Roles(役割) 
  •  Rules(規則)
  •  Features(機能)
  •  Reporting(報告)
  •  Legal note(法律上の注意事項)

Roles(役割)

Clubhouseの会話は「Room」の中で行われますが、ユーザはそれぞれ「Moderator」「Speaker」「Listener」になることができると述べられています。

Moderator(司会者):


Clubhouseで自身の「Room」を開設したユーザーは「Moderator」になります。「Moderator」は他のスピーカーを追加したり削除したりする権限があり、「Room」内の会話の内容やスタイルに強い影響力を持ちます。また優れた「Moderator」として以下の例が挙げられています。

 ■ 思慮深くSpeakerグループをまとめる

Speakerに誰を招待するかよく考え、多様な個性や視点を取り入れようとする。多くのSpeakerを招いた「パーティルーム」でも良いし、数人での談話会もあり。Moderatorが独自のスタイルを構築している。

 ■ 会話を積極的に管理する

Speakerの中には長く話すことに慣れている人もいれば控えめな人もいる。Moderatorが話を振ったり、質問を投げかけたりして積極的にバランスを取っている。

 ■ Listenerの体験を考慮する

Listenerの中には聴くだけでなく会話に参加したり質問したりすることを楽しみにしている人もいる。ModeratorSpeakerの話に集中する時間とは別に、Listenerから意見や質問を受ける時間を設けることも出来る。

Speaker:


Clubhouseの「Room」内で会話することが出来る人が「Speaker」です。それ以外の人は「Listener」として参加することになり「Listener」が会話に参加したい場合は招待される必要があります。優れた「Speaker」として以下の例が挙げられています。

  ステージを共有する

少人数の会話から始まり、段々とSpeakerにの参加人数が増えていった場合はステージを共有し、交代で話すことで会話の幅と深みが広がり、多様な声を取り入れている。

  ミュート(ミュート解除)のタイミングを知る

他のSpeakerが話している間は基本的にミュートにしてノイズが入らないように心がけるが、数秒間ミュートを解除して、相手の発言に同意したり、合いの手を入れたり、笑ったりすることをタイミング良く行っている。

  いつでも退室出来る

Listenerに戻るか「Leave quietly(静かに立去る)」ボタンを使って部屋を出ることで、気付かれずにいつでもSpeakerのポジションを離れることができる。

Listener:


タップして既存の会話に入ると、ミュートされた状態でオーディエンスとして参加できます。これは「Listener」であることを意味します。「Listener」としてリラックスして会話を楽しむためのアドバイスとして以下が挙げられています。

  プレッシャーを感じない

話さなければ、というプレッシャーを感じる必要はない。もしSpeakerから会話に参加するように言われても参加するかどうかは本人の自由。

  会話に入りたい場合は手をあげる

会話に参加したい場合は、右下のボタンをタップして手を挙げ、Moderatorに自分がSpeakerとして参加したい旨を伝える。ただ他にも同じような人がたくさんいて必ずしも希望が通るとは限らない。

 新しい人を発見する

会話に参加している人たちのことをもっと知って、気になった人をフォローするのも良い方法。

  他の部屋を自由に閲覧する

他のアクティブなRoomのリストを自由に探索して、面白いと思ったRoomを覗いてみる。

  マルチタスクを楽しむ

仕事、趣味、家事、散歩などでClubhouseを聴くことから注意を削がれることを気にする必要はない。ながら聴きユーザーの方が多い。

  友達を引っ張り出しておしゃべり

オーディエンスの中に話を聞きたい友達がいたら、プロフィールをタップして、一緒に新しいRoomを始めようと誘ってみるのもあり。

  気ままに出入りOK

ClubhouseではRoomの出入りは自由。誰に気兼ねする必要もなく、退室しても通知音などは出ない。

基本的に「Listener」として参加する人の割合が一番多くなると思われますので、上記の「Listener」としての楽しみ方を自分なりに工夫していくことが Clubhouse を楽しむ上でひとつのポイントになるかと思います。

Rules(規則)


こちらはClubhouseを利用する際に守べきルールですね。かなり細かく記されていましたが、要約すると以下のような内容です。

  • サービス上では実名と身元の同一性が必要
  • サービス利用には13歳以上であることが必要(米国)
  • 嫌がらせ、脅迫、侮辱は禁止
  • 差別、憎悪に満ちた行為、暴力など禁止
  • 事前の許可なく個人情報の共有は禁止
  • 事前の許可なくClubhouseで得た情報の複製、記録、共有禁止
  • 知的財産権等を侵害するコンテンツのアップロード禁止
  • 虚偽の情報やスパムを拡散禁止
  • あらゆる人やグループに危害を加える情報の共有・宣伝禁止
  • その他違法行為を目的とした利用を禁止

これらのルール違反を目撃した場合の、報告フォームが既に設置されています。


現在、SNS上での発言のあり方が世界的に問題になっており、企業としても健全なソーシャルコミュニティ構築への姿勢を明確に示そうという意図が感じられますね。

Features(機能)


相手がルールに違反してる訳ではないが、会話にマイナスの影響を与えたり、その相手と交流したくない場合は、以下のような機能を利用することが提案されています。

 ■ Speaker受け入れるか拒否するか

あなたがModeratorの場合、誰をSpeakerにするかを決めることができる。

 ■ 会話を積極的に管理する

Moderatorは、Speakerを一時的にミュートにしたり、Listenerに戻すことができる。

 ■ アンフォロー

ユーザーをいつでもアンフォローすることができる。そのユーザーには通知されない。

こういったことで、逆恨みのようなケースに発展しないような仕組みが構築出来るといいですね。

一般公開に向けて、より多くの安全性とプライバシー機能を追加できるように改善していき、その際にはこのガイドラインも更新するとのことです。

Reporting(報告)


現在、Clubhouseで行われた会話は記録されていないので、運営者側がルール違反を把握するには、現状は各ユーザーからの報告に依存しているということです。大きくは以下の3点について言及されていました(内容は長いので割愛)。

  • 他のユーザーのルール違反を自分が報告する場合
  • 自分が他のユーザーからルール違反で報告された場合
  • 自分に対しての報告が不正に提出されたと思われる場合


このユーザーからの報告に依存するという仕組みはまだ改善の余地がありそうです。同期型の音声コミュニケーションの一番難しいところですが、好ましくない会話が始まってしまったらその場ではもう止めようがありません。

報告の数が多すぎて運営者側で対象者しきれなくなる可能性が高いような気がします。報告した側と報告された側で、言い分が異なっても証拠がないのでは「言った言わない」になり公正な判断が難しいでしょう。

現在は音声は録音されてませんが、いずれは部分的にでも録音せざるを得なくなるのではないかと推測します。

Legal note(法律上の注記)


最後にこの「コミュニティガイドライン」の法的効力について言及しています。内容を簡単にまとめると以下のようになります。

  • 他のユーザーとのやり取りについてはユーザー自身で責任を持つこととし、運営者側は一切責任を負わない。
  • 運営者側は機能的なプラットフォームを運営する為に、何が違反行為に当たるかを独自の裁量で判断する権利を持つ。
  • コミュニティガイドラインに抵触する可能性があるあらゆる状況において、運営者がコミュニティガイドラインを適用しなかったとしてもコミュニティガイドラインを放棄したことにはならない。
  • 運営者側の裁量でいつでもコミュニティガイドラインの一部を変更することが出来る。

最後に「これらのガイドラインは継続的に進化させていく必要があると認識している」との言葉で締め括られていました。

全体として、かなり慎重に進めている印象です。テストベータ版で人気に火が付くのが早過ぎたのもあるでしょう。一般公開にはまだ少し時間がかかるようです。まずはテストベータ版のリクエストをして招待状を待ちましょう。

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