Disney+(ディズニープラス)アメリカ版と日本版の違いを比較

日本でも2020年6月からサービスが開始されたディズニープラスですが、利用するには必ずNTTドコモのアカウントで決済する必要があったり、そもそも画質が4Kに非対応、音声も5.1ch多チャンネルサウンドに非対応だったりします。ちょっと首をひねりたくなる印象です。

結論、日本のディズニープラスでは、本国アメリカのDisney+に比べて、サービス内容ユーザ体験の質にかなりの違いがあります。すでに日本のディズニープラスを利用中の方、また契約するか検討中の方、どちらにも参考になるように日本版とアメリカ版の違いを多角的に検証してみました。

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アメリカ版と日本版の違い

日本のディズニープラスはNTTドコモと協業で提供されている

日本のディズニープラスは、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社が、株式会社NTTドコモと協業でサービスを提供しています。

アメリカ版のDisney+では、サービス契約時にDisney+のアカウントを作るだけで済みますが、日本版の場合は、必ずNTTドコモの「dアカウント(持っていない場合は作る必要がある)」を通して決済しなければなりません。

更に、サービスを視聴するには、別途ディズニーアカウントを作る必要があります。しかもこのディズニーアカウントは、ディズニーの日本法人が管理する日本独自の仕様で、登録時に詳細な個人情報の入力が求められる仕組みになっています。

本国アメリカでは、ディズニーアカウント(ワールドリゾート系)とDisney+アカウント(動画ストリーミングサービス)は別になっており、Disney+を視るだけなら、登録時にメールアドレス決済方法の入力しか求められません。プライバシーの取り扱いの点だけ見ても、現在の世界の認識とズレがあるなと個人的には感じます。

画質・音声の違い

ディズニープラスが提供する「画質・音声」は、アメリカ版日本版を比較するとかなり大きな差があります。

🇺🇸 アメリカ版 Disney+

画質:4K HDR
音声:5.1ch Dolby Atmos

※ すべての作品が 4K HDR 5.1ch Dolby Atmos に対応しているわけではありませんが、古い作品以外はほぼこの規格で提供されていると思います。

🇯🇵 日本版 ディズニープラス

画質:Full HD (1920×1080)
音声:2ch

これは正直、物足りないですよね。この時点ですでに同じサービスとは言えないです。

しかも、PC視聴の場合、現状 WindowsFull HD非対応のようです。Macの場合も Safari のみ対応とのこと。PCから見る人はけっこう多いと思うのですが、MacSafari 以外からの視聴ではFull HD を享受できないということになります。(参照

もちろん日本版もアメリカ版も、使用しているネット回線の速度や、端末の性能によっては、最高画質にならないことはあります。

字幕のカスタマイズ機能

🇯🇵 日本版 ディズニープラス

日本版のディズニープラスをPCのブラウザで視聴した場合ですが、いくらなんでも字幕のサイズが大き過ぎるように感じます。文字サイズを設定で変更できるか調べましたがそういった機能はないようです。
※ スマートテレビ(Android TV)、モバイルアプリでの字幕サイズは特に問題ないようでした。

日本版ディズニープラスの日本語字幕

🇺🇸 アメリカ版 Disney+

いっぽう、アメリカ版 Disney+の方は、字幕の文字サイズを6段階で自由に変更できます。また、文字サイズだけでなく、文字(フォント)の種類やカラーなども好みに応じて細かくカスタマイズ可能です。

上部に表示される文字を見ながら好みのサイズに調整できる。

こちらは文字サイズを中ぐらいの大きさに設定した場合です。もっと大きくすることも、小さくも出来ます。フォントの種類を好きなものに変更することも可能です。

アメリカ版Disney+の英語字幕

ひとくちにパソコン視聴といっても、ユーザーによってノートPCから大画面ディスプレイまで画面サイズの環境が異なるので、日本版に字幕の設定機能がないのは不親切な仕様だと感じますね。

アカウントの管理・設定

🇯🇵 日本版 ディズニープラス

右上のアイコンからアカウントメニューを開くことができますが、ご覧の通り、日本版で出来るのは視聴端末の登録・管理くらいです。

日本版では、PCブラウザからは基本的に以下の2つのこと(端末の登録・管理)しか出来ません。

アカウント設定契約状況支払い等に関することは、すべて NTTドコモが管理する My Docomoのサイトに行って別途確認する必要があります。

🇺🇸 アメリカ版 Disney+

アメリカ版では、プロフィールの編集や追加画質設定メールアドレス・パスワード管理サブスクの契約状況など、さまざまな事が確認できるようになっています。

Add Profile

アメリカ版の場合、自分以外にプロファイルを複数登録することが出来ます。家族でDisney+を楽しむことを考えたら、視聴履歴お気に入りの登録などは、別々に管理できた方がいいですよね。お子様用のプロファイルも作れます。こういった当たり前の機能が日本版にはありません。

Edit Profile

My Profileの欄には自分の名前、あるいはニックネームやハンドルネームなどを設定できます。

その他、視聴設定言語設定、また、日本版にはないグループウォッチ機能のオン/オフ設定もあります。


ペアレンタルコントロールの設定もあるので、小さなお子さんが見れる範囲を管理したりもできますね。これも日本版にはない機能です。

App Settings

視聴画質の設定ですね。Automatic にしておけば、最大で4K UHD画質での視聴が可能です。

環境によって通信容量を抑えたいときは、その下のHD画質やSD画質に制限することもできます。

Account

メールアドレスパスワードの管理・変更ができます。

また、サブスク契約状況や、請求履歴も確認も可能です。

新規でプロファイルを作成するのにパスワードを設ける機能もあります。

🇺🇸 グループウォッチ機能

こちら、離れた場所にいる家族や友人といっしょに同じ映画やドラマを楽しむことができる機能です。日本版ディズニープラスにはありません。グループウォッチは最大6人まで招待することができます。招待するには自身のアイコンの横にある「+」ボタンを押します。

下記のように、招待リンクが表示されるのでメールSNS等で相手に送ります(相手もDisney+のユーザーである必要があります。)

グループウォッチ中は、同時視聴している人の数が画面右上に表示されます。右下リアクションボタンから、絵文字リアクションを表示させることもできるので、家族や友人と楽しさや感動をリアルタイムで共有することができます。

離れた家族や友人または恋人と楽しい時間を過ごすことができそうです。別途、音声系のアプリなどを立ち上げておけば、会話しながら観ることだって出来ます。普通に日本でも使いたいですよね。しかし日本版にはこのグループウォッチ機能はありません。

サービス利用に必要なアカウントの種類

🇯🇵 日本版 ディズニープラス

日本版の場合、ディズニープラスに申し込むには dアカウントディズニーアカウントの2つが必要です。ディズニープラス公式サイトの「新規入会」ボタンを押すと以下の画面になります。

いきなり dアカウントを持っているか、持ってないか、そしてさらに dアカウントを持ってない場合、ドコモ回線契約者非ドコモ回線契約者にわけて、それぞれ別々の手続きを促します。

ドコモ回線契約者は、強制的にドコモのキャリア決済になります。そして非ドコモ回線契約者は dアカウントを(無ければ)作成した上で強制的にクレジットカード決済になります。現代の多様な決済手段があるなかで、クレカ以外の決済方法を提供しないというのもどうかと思います。

dアカウントを通して決済が完了し、ディズニープラスの契約が完了かと思いきや、dアカウントのほかに「ディズニーアカウント」が必要だと表示されます。

ディズニーアカウントのログイン画面が表示されます。

申込者が、もともとディズニーアカウント会員であればログインするだけでよいのですが、ディズニーアカウントを持っていない場合は、ここから新規作成しなくてはいけません。

ディズニーアカウント非会員が「ディズニーアカウントを新規登録する」を押すと、

以下のようなアカウント作成画面が表示されます。ご覧の通りかなり個人情報を取得してきます。

氏名そのフリガナメールアドレス自宅電話番号性別生年月日詳細な自宅住所、、。マイナンバーカードでも作る気でしょうか。

ディズニー・テーマパーク系のサービス提供も兼ねたアカウントなので、住所登録させる訳ですが、ディズニープラスを視聴したいだけの人に対しては、個人情報を取り過ぎのように感じますね。

セールスメールの種類の多さにも驚きます。

🇺🇸 アメリカ版 Disney+

いっぽう、アメリカ版の場合はいたってシンプルです。申込時に入力する個人情報はなんと、メールアドレスだけです。それ以外で入力するのは、決済に使用するクレカの名義を入力するのでカード名義だけですね(PayPal 決済にも対応しています)。

入力するのはメールアドレスと、

クレジットカード情報のみ

サービス利用料の支払い

🇯🇵 日本版 ディズニープラス

💰 請求方法

サービス利用料はNTTドコモを通じて、各月の1日からその月の末日までの1ヵ月間で請求されます。月の途中で入会しても日割り計算はされないので、仮に月末に入会したとしても、当月分の料金を全額請求されます!これ結構ひどいですよね。

また退会に関しても、仮に月の初めに退会したとしても、その月1ヶ月分の料金が全額請求されます。しかも退会の手続きを取った段階でサービスの提供は停止するそうです。つまり、その月の利用料は全額取るのに退会したらサービスは使わせない(見せない)ということです。ちょっと理解しがたいですね。

💰 先払いと後払い

これも面倒な話ですが、ドコモ回線契約者の場合は強制的にキャリア決済になるので後払い、逆に非ドコモ回線契約者の場合は先払いになるそうです。

これって、たとえばドコモから他のキャリアへの乗換え、またはその逆のケースの場合も、dアカウントの種類が変わるので、場合によっては追加で手続きなどが必要になったりしてユーザーにとっては煩わしいの一言ですよね。

💰 遅延損害金

ディズニードコモの利用規約に、支払いが確認できなかった場合について以下の記述があります。

お客様によるお客様によるサブスクリプション料金のお支払いが確認できなかった場合、当社は、お客様がドコモを通じて、サブスクリプション料金及び適用される遅延損害金の全額のお支払いを完了するまでの間、当該お客様による有料サービスのご利用を停止等する場合があります。
– 引用元:ディズニー利用規約 第3条 7

支払期日を経過しても支払がない場合、支払期日の翌日から支払日の前日までの日数について、年14.5%の割合で計算して得た額を延滞利息として支払うものとします。ただし、支払期日の翌日から起算して15日以内に支払があった場合を除きます。
– 引用元:ドコモ利用規約 第9条 2

ドコモ回線契約者の場合は後払いなので、サービスの利用後に支払いが無いということで、遅延損害金は分からなくもないのですが、非ドコモ回線契約者の場合は先払いなので、支払いが無かったらサービスの提供を止めるだけで済む話ですよね。借金したわけでもないのに遅延損害って何なんでしょうか?

🇺🇸 アメリカ版 Disney+

アメリカ版の請求はいたってシンプルで、サービスに入会した日が最初の請求日になります。たとえば、5月28日に入会したら次回の請求日は6月28日(年払いプランの場合は翌年の5月28日)。

また、仮に退会手続きをした後でも現在の請求期間が終了するまでは「Disney+」を楽しむことができます。まあ、これが当然というか当たり前ですよね。いつ入退会しても損することがありません。

サービス解約時の注意点

たとえば、支払いが滞ったり、規約に違反したりしてディズニープラス側から強制解約された場合であっても、別途ドコモ側の契約を解除しない限りは請求が止まらない(自動的に解除されない)そうです。必ず My docomoのページから解約手続きする必要があります。

解約するときは My docomo から

これは強制解約でなく、自発的に退会する場合も気づきにくい部分なので注意が必要ですね。

アメリカ版を視聴してみるのもアリ

ウォルト・ディズニー・カンパニーが提供する動画配信サービスとして、やはり心地よいユーザー体験が最も大事だと思うんですね。そういった観点で日本版ディズニープラスは、入会からアカウント管理から余計なものが目に付き過ぎるし、機能面でも本国のサービス内容と違いがあり過ぎます。

優位性があるとすれば、日本語字幕日本語吹き替えがあることぐらいですね。


将来的に、NTTドコモとの協業をやめて、日本でもアメリカ本国と同等のサービスを展開するかもしれませんが、そこに期待するよりは、海外の映画やドラマくらい字幕なしで観れて当然くらいに自分を持っていくのもアリかなと思います。

アメリカ版のDisney+も、少し手間はかかりますが日本から視聴することは可能です。日本語字幕は現状ありませんが、英語が当たり前だと割り切れば得られるものは大きいはずです。アメリカ版のDisney+の視聴方法を以下の記事にまとめてますので興味がありましたら参考になさってください。

日本は経済も成長してませんし、テクノロジー分野も他国に遅れを取ってます。日本の中だけに閉じこもっていても取り残されるだけですよね。いまや、日本に居ながら英語圏の世界に身を置くことは難しいことではなくなりました。音声でもテキストチャットでも、あるいはゲームや、AR/VRなどのバーチャルの世界でも海外と自由に交流が可能です。動画ストリーミングサービスも1つのきっかけにはなりますよね。

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