【Foodpanda(フードパンダ)】という大手フードデリバリーサービスが、2020年9月15日から日本でのサービスを開始しました。シンガポールやタイなどの東南アジア各国ではトップシェアを誇る宅配サービスです。UberEatsなどの既存競合サービスとの違いを確認するため、アプリの使用感を検証してみました。
【Foodpanda(フードパンダ)】日本でのサービス開始!
【Foodpanda(フードパンダ)】が、2020年9月15日から日本でのサービスを開始しました。2020年8月に入り「Foodpanda Japan」では日本でのサービス開始に向けて、国内の各拠点(札幌、横浜、名古屋、神戸、広島、福岡)で、配達ライダーの募集を行っていました。
国内では「UberEats」や「Demae-can(出前館)」が既に幅広いエリアで勢力を伸ばしていますが、後発として日本に参入する「Foodpanda」はこういった既存サービスとどのように差別化をしていくのでしょうか。
日本版 PCサイトもオープン!ブラウザからも注文できる。
日本版 サイト モバイル表示
現在、Apple AppストアとGoogle Playストアにて、日本語に対応した「Foodpanda」アプリがダウンロードできる状態です。さっそく検証してみましたので、アプリの操作感をレビューいたします。
【Foodpanda】アプリの使い勝手や飲食店の充実度は?
アプリの日本版は、9月15日にApple Appストア、Google Playストアともにダウンロードできるようになりました。アプリ自体は以前から表示されていましたが海外版でした。私が検証したのはiOS版になります。パンダのアイコンがカワイイですね。
アプリをインストールして起動すると、最初にメールアドレスとパスワードの登録を促されます。そのあと、携帯番号を登録すると本人確認用のコードが携帯に届くのでアプリにコードを入力して認証が完了します。
現在、サービスが開始されていないエリアでは飲食店の候補がひとつも表示されませんが、ロケーションを「札幌、横浜、名古屋、神戸、広島、福岡」のエリアに設定すると店舗がたくさん表示されます。たくさんと言ってもエリアによってはまだ充実しているとは言えませんが、これからどんどん増えていくことが予想されます。
まだ提供が始まっていないエリアの場合。
何も表示されない。
名古屋エリアに設定した場合。
店舗がたくさん表示される。
店舗の個別画面:
店舗の個別画面:
気に入ったお店が見つかったらタップして個別のお店の画面に入ります。
メニューの一覧が表示されますが、料理の写真が表示されていませんでした。「UberEats」や「出前館」は必ず写真の表示があるので、これはマイナスポイントですね。
写真が無いと、どういう料理なのかイメージしにくいですし、注文率にも関わってくるので、今後ここは改善されるかもしれません。
右上のアイコンをタップすると店舗の所在地とマップが表示されます。
商品をカートに入れて「買い物かご」の画面を表示したところ。青枠の部分「出来る限り早く」とあって目安の時間が表記されていますが、お店によっては、その下に「変更」と表示されることがあります。ここをタップすると、配達の日付や時間を指定することが出来ます(「変更」と表示さる店舗のみ)。
「買い物かご」画面。
配達の日付・時間指定ができる。
「チェックアウトに進む」ボタンを押すと、以下の画面が表示されます。支払い方法は現状、どうやらクレジットカードと代金引換のみのようです。
「チェックアウト」画面。
支払い方法選択画面。
個人的には Apple Pay に対応してほしかったので少し残念です。クレカの登録って面倒ですよね。
アプリの「設定画面」は以下のような項目になっております。「私の支払い方法」「私のクーポン」「もっと」など日本語が少し変ですね。このあたりはまた改善されるかもしれません。
アプリの設定画面。
「マイ プロフィール」の画面。
【Foodpanda】はどこの国のデリバリーサービス?
【Foodpanda】はドイツ・ベルリンに本社を置くフードデリバリーサービス大手「Delivery Hero(デリバリーヒーロー)のアジア向けブランドです。もともとシンガポールで展開されていた「Foodpanda」という同業サービスを「デリバリーヒーロー」が2016年に買収し、東南アジアを中心に多国展開しています。
日本国内ではすでに「UberEats」「Demae-can(出前館)」などがメジャーですが、デリバリーヒーローの CEO、Niklas Ostberg 氏は日本での展開に勝算があるようです。
ロイター通信のインタビューによるとOstberg 氏は、競合他社よりも幅広い選択肢と速い配達手段を持ち合わせていると語っています。またフードデリバリーだけでなく、ピックアップ(持ち帰り)にも対応し、更には日用品などの配送もしていくとのことなので、国内の既存サービスとどこまで差別化できるかが焦点となります。
公式PCサイトや、アプリの使い勝手はまだまだ UberEats や 出前館の方が、ユーザーに対して細かい配慮が行き届いている印象です。細かい調整はこれからと言ったところでしょうか。配達の質やスピードについても競合と比較してより高いレベルのサービスを提供できることが評価の鍵になってきます。
しかし、送料無料に設定された店舗が多いのは大きなアドバンテージですし、東京を避けて地方の主要都市から先にサービスを開始したことは綿密なリサーチの上、勝算あってのことだと思いますので、短期間で大きなシェアを獲得する可能性は充分あります。
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