海外のWebサービスやオンラインストアで、日本のクレジットカードが使えなかったことはありませんか? PayPal 決済が提供されていても、やはり日本のPayPalアカウントだと使えないことがあります。国外にはサービスの提供や、商品の発送をしていなかったりする為です。
この場合、その国のPayPalアカウントを取得できれば問題が解決します。この記事では PayPalのUS版アカウントの作成方法をわかりやすい画像付きで丁寧に解説します。
注意書き:この記事はPayPal海外アカウントの作成の、100%成功を保証するものではありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
PayPal 海外アカウントの作り方
まず、USの PayPal 公式ページ にアクセスし、右上にある「Sign Up」をクリックします。
以下の画面が表示されますので、通常の個人利用であれば、Personal Account(個人用アカウント)を選択して「Next」を押します。
2022年2月20日追記:
読者の方に教えていただきました。(※詳しくは本記事のコメント欄を参照ください)
以前は無かったのですが、最近は以下のように『Where do you live?』と、居住国を選択する画面が出るようです。これをプルダウンから『United States』に変更してから進めても、次の『電話番号の入力』で弾かれるとのことです。
『Japan』になっていたら『United States』に変更する
私も試したのですが、たしかに下記のアラートが出て、次のSMS認証に進むことができません。
※IP電話番号だと弾かれるようです。
解決策としては、VPNでアメリカに接続した状態で、再度ためしたところ上手く行きました。
参考までに:
▪使用したVPNアプリ:ExpressVPN (公式サイト)
▪ExpressVPNの詳しい使い方はこちら
▪アラートが一度出てしまった場合はブラウザを変えて試す
※ただし、VPNを使用しても弾かれたという報告もあり絶対を保証するものではありません。
SMS認証用の電話番号を入力
SMS認証用に携帯の電話番号を入力する画面になりますので、アメリカの電話番号を入力してください。入力したら「Next」を押します。
国番号が『+1』になっていることを必ず確認してください
入力した電話番号宛に、6桁のセキュリティコードが届きますので、以下の画面上で入力します。
アカウント基本情報の入力
SMS認証が完了すると以下の画面になりますので、メールアドレス、名前、パスワードを入力します。メールアドレスは、日本のPayPal アカウントに登録のものとは別のものにして下さい。「Stay logged in . . . 」のチェックボックスは基本チェックなしでよいと思います。
アメリカの住所を登録
請求先の住所としてアメリカの住所を入力します。また規約やポリシー等に同意する場合はチェックボックスにチェックを入れ「Agree and Create Account」を押します。
この段階で、登録したメールアドレス宛に、以下のような確認メールが届いていると思いますので「Confirm My Email Address(メールアドレスを確認)」をクリックします。
ブラウザで以下の画面が開きますので、設定したパスワードを入力して「Confirm My Email」をクリックします。これでメールアドレスの認証も完了です。
以下の画面になり「購入や送金をすぐに試すことができますよ」と言ってきますが、ここでは「Not Sure? Add card to use later」を押してクレジットカードの登録に進みます。
クレジットカード情報の登録
上から順に、カード番号、カードタイプ、有効期限、セキュリティコード、請求先住所を入力していきます。アメリカ発行のカードをお持ちの場合は、その情報を入力するのが一番よいです。
カードタイプは「Visa / Master / Amex / Discover」から選べます。JCBは無いですね。Billing address にはアカウントに登録した住所が自動で入っていますが、ここで別の住所を追加することも出来ます。
Billing address で「+ Add New Address」を選択すると以下の画面が表示されます。おそらく、PayPalに登録した住所と、カード会社に登録した住所が違う場合に、ここで追加登録しておく、という意味合いだろうと思われます。
カード情報を入力できましたら「Link Card」を押します。問題なくカード情報の登録が完了すれば「You’ve added a card to your PayPal account」というタイトルの確認メールが届くと思います。
もし、クレカ登録が弾かれて、アカウントが制限されるようなことがあれば、そのアカウントは諦めて、新規で作り直す(ブラウザを変える、クレカを変更)などした方が良いかと思います。
モバイルアプリのダウンロードを進められますがが、ここではとりあえず「Not now」をクリック。
USアカウントの作成が完了🇺🇸
以下の画面になりましたらアカウントの作成と支払い方法の登録が完了です。「Go to your account」からアカウント設定画面に行くことができます。
これで、日本版のPayPalを受け付けないアメリカのWebサービスやオンラインショップでも、US版PayPal で決済ができるようになりました。ここまでの設定が完了していれば、通常のそこまで高額ではない決済は問題ないかと思います。
US版PayPal のすべての機能を使おうとすると、より詳細な本人確認や、居住証明、SSNの開示など必要になってくると思いますので、使用範囲を広げていく場合はひとつひとつ慎重に確認していって下さい。
海外のサービス自体にアクセスできない場合
決済手段の問題とは別に、使いたい海外サービスがあるけど、そもそも地域制限(ジオブロック)があって日本からはそのサービス(サイト等)にアクセスできない、というケースもあります。たとえば、アメリカに居住していることが利用条件になっていて国外からのアクセスを弾いているとかですね。
その場合もあきらめる必要はなく、VPNアプリを導入すれば世界中のWebサービスやアプリにアクセスできるようになります。以下の記事で詳しく導入方法を解説してますので、ぜひ参考になさって下さい。
コメント
Yutakaさん、こんにちは。
非常にわかりやすい解説記事をありがとうございます。
本記事を参考に、PayPal米国版アカウントを作成しようと試みましたが、うまくいきませんでしたので、ご報告します。
正確に申し上げると、アカウント作成直後にアカウントに制限がかかり、クレジットカードの登録ができなくなります。
住所を入力後、クレジットカードを登録しようとすると下記のアラートが表示されます。
There’s problem with your account. Please go to the resolution center so we can help you resolve this quickly.
マイページの通知に表示される内容は以下のとおりです。
Your account access is temporarily limited
We want to confirm that the information in your PayPal account is accurate as we noticed some suspicious activity in your account. To understand this better, we need more information from you. You’ll need to provide the requested information to regain full access.
後から問題のないログイン通知メールが来るのですが、それが不審なアクティビティ扱いされてるのかもしれません。
アカウントに制限がかけられると、米国の住所が明示された顔写真付きの免許証・パスポート・IDをアップロードしなければ解除できないうえ、退会処理もできないみたいです。
本件の解決手段をご存知でしたら、ぜひ共有いただけると幸いです。
masashiさん
コメントいただきありがとうございます。
原因については正確な判断はできませんが、
住所の入力後の操作でアラートが出たとのことなので、可能性としては、アメリカ住所の入力内容になにか不自然な点があったのかもしれません。
アカウントに制限がかかってしまったら、再度、別のアカウントを作り直すしかないと思います。その際、入力するアメリカ住所は今回のものと別の住所を入力してみると、ひとつの検証にはなるかと思います。
貴重な情報をお寄せいただきありがとうございました。
どうぞよろしくお願いいたします。
Yutakaさん、返信ありがとうございます。
> アカウントに制限がかかってしまったら、再度、別のアカウントを作り直すしかないと思います。
仰るとおりで、Gmailのエイリアスを追加し、かれこれ10回ほどアカウントを作成し直しています笑
これまではnextplusで取得した電話番号と、Planet Expressで取得した住所を入力していました。
新たに下記の条件でアカウント作成を試してみました。
– 住所はサンフランシスコのホテル
CALIFORNIA HOTEL
910 Geary St, San Francisco, CA
https://www.yelp.com/biz/california-hotel-san-francisco
– NordVPNでサンフランシスコを選択し、VPN接続した状態
これでもまったく同様にアカウントに制限がかかってしまい、クレジットカードの登録はできませんでした。
端末の問題なのか、ネットワークの問題なのか不明ですね…
ちなみにPlease confirm your email addresでメールアドレスを確認した後の通知には、以下の記載がありました。
> Desktop Chrome OS X 10.15.7
July 13, 09:46 PM PDT
California,US
ググってみてもPayPalアカウント作成後、すぐに制限を受けるという日本語のドキュメントが見受けられないので、こちらで報告・共有させて頂きます。
米国版ディズニープラスに加入まであと一歩なので、もう少し試行錯誤してみます。
masashiさん
10回も作成し直されてるんですね!
気になりましたのは、
・Gmailはエイリアスではなく新規で取得したものを使う
・電話番号は別の番号に変える
とした方が良いかなと思いました。
あと、可能であれば端末も変えてみると良いかと。
別のパソコンからとか、スマホからとかですね。
同じメールアドレス、同じ電話番号、同じ端末で何度作り直しても、
同じ人物からのアクセスと判断されてしまう可能性があります。
PayPalアカウントがどうしても上手くいかない場合は、
別のオプションとしてバーチャル・プリペイドカードを使う方法があります。
これはHBO Maxの決済にクレジットカードしか使えないことから、
私自身で使ってみたサービスです。以下の記事にまとめています。
【決定版】HBO Maxを日本から視聴する方法 – 決済方法も解決!
https://techffee.com/hbo-max-6234/#toc4
バーチャルカードの初期コストは20ドル前後です。
あと、同じ記事の最後に「App Storeのアプリ内課金」の方法も解説してます。
米国版ディズニープラスの視聴方法については、
当サイト(TechFfee)の記事を読んでいただいたのでしょうか?
上記の情報がお役に立つと良いのですが。
Yutakaさん
返信ありがとうございます。
上記と同じ条件で、ブラウザをChromeではなくSafariから試してみたところ、PayPalアカウント作成に成功いたしましたことをご報告します!
米国版ディズニープラスもブラウザ・Androidでログインできました。
> 米国版ディズニープラスの視聴方法については、当サイト(TechFfee)の記事を読んでいただいたのでしょうか?
はい、下記記事を参考にさせて頂いております。ありがとうございます。
https://techffee.com/disney-plus-us-6232/
https://techffee.com/disney-plus-andriod-tv-12894/
HBO Max契約時には、参考にさせていただきます。
共有ありがとうございます。
これはまた別の話になるのですが、Chromecast with Google TVで米国版ディズニープラスを鑑賞する方法を模索してみます。
Fire TV 4Kや一般的なAndroid TVとはプレイストアの勝手が違うようで、米国版ディズニープラスアプリをインストールできないようです(HBO Maxアプリはインストールできました)。スマホやブラウザからキャストしてもエラーが表示されるという状況です。
masashiさん
PayPalアカウント作成の成功おめでとうございます!
masashiさんのねばり勝ちですね!
Chromecast with Google TVでの検証結果もありがとうございます。
私の方では使用しておらず、教えていただき勉強になりました。
これからも、有益な情報を発信していきたいと思いますので、
今後とも当サイト(TechFfee)をどうぞよろしくお願いいたします。
このページの情報をもとに、NextPlusで米国内電話番号を作って、米国PayPalでアカウント作成に挑戦しましたが、”Sorry, it can’t be a VoIP number.(VoIP番号では駄目だよ)”って、言われてアカウント作成に失敗しました。こりゃ米国PayPalで対策されてしまったってことですかね…。
電話番号の種類を判別するサイト
https://www.phonevalidator.com/index.aspx
もし何か良い回避方法が有りましたら、教えて下さい。
マラッカ海峡さん、ご報告ありがとうございます。
私の方でも今、試してみました。
おっしゃる通り、”Sorry, it can’t be a VoIP number.” と表示されました。
電話番号を入力する前に 『Where do you live?』 と、居住国を聞かれますね。
最初から 『Japan』 が選択されており、プルダウンから『United States』 に変更しました。
これでダメだったということは、
そもそも、日本からのアクセス、という時点でブロックが働きやすいのかもと思い、
VPNでアメリカに接続した状態で、再度ためしてみました。
ブラウザも、Chromeから、Safaliに変更して試したところ、『VoIP number』のアラートも出ず、
NextPlusの番号で、認証を突破できました。
参考までに:
▪電話番号のエリア:ニュージャージー州
▪VPNアプリ:ExpressVPN
▪VPN接続先:ニューヨーク州
記事の内容の方も、アップデートしておきますね。
Yutakaさん、VPNで突破できるとの情報ありがとうございます!
更新されたやり方での米国PayPal垢作成はまだしてないのですが、肝心の米国ネットショップでの商品は日本で作ったマスターカードで決済できましたので、私の当初の目的は達成できました(^^;)
いずれ試したいと思います。
ありがとうございました!
はじめまして。
こちらに基づいて日本発行のクレジットカードの入力まで進んだのですが、
idの提示が必要と言われてしまいました。
あいにくパスポートの期限が切れており、アカウント作成が出来ませんでした。
同じような方おられますでしょうか?
bubble girlさん、はじめまして。
コメントいただきありがとうございます。
本記事のコメント欄で 昨年7月14日に、masashiさんという方から
同じようなケースでご質問いただいており、
そちらを読んでいただけると、参考になるかもしれません。
どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
返信ありがとうございます。
前回の回答を元に新たにアカウント作成してみたいと思います。
記事を参考にし、NextPlusの番号を取得まではできたのですがpaypalからメッセージが届きませんでした。
VPNでアクセスして電話番号も通ったのですが肝心のSMSが受信できません。
サブ端末にもNextPlusを入れて互いにSMSはできているのでネットワークなどの問題ではないと思います。。。
対策されたのでしょうか?
kotyaさん、コメントいただきありがとうございます。
認証コードが届かないんですかね?
今年の2月20日に私が試した際は、
以下のように Nextplusに着信するのを確認しております。
『Send code again』 してもダメでしょうか?
うーん、ちょっと原因の詳細は不明ですね、、、。
お役に立てず申し訳ないですm(_ _)m
Yutakaさんの丁寧な解説のおかげで、米国Paypalのアカウント作成までは成功しました。
しかし、そこに入金することができずにおります。
Billing Addressが米国住所のまま、日本で発行したクレジットカードを紐付けようとすると、弾かれます。
そのため、アカウント自体に制限がかかってしまいました。
住所に問題があるのではなくて、クレジットカードに登録した住所と一致しないことが問題なのではないでしょうか。Billing Addressをチェックしているということです。
自分の日本のPayPalアカウントから、米国PayPalアカウントへの送金は成功しました。
しかし、米国PayPalアカウントにそのお金をAcceptするには、アメリカの社会保障番号の記入を求められますので、そこで終わりです。
S.S さん、コメントありがとうございます。
そうなんですね、日本発行カードが弾かれてしまいましたか。
カードの発行元によってなのか、日本カードがすべてダメなのかは現状わかりませんが、
アカウントに制限がかかってしまうと、正直どうしようもできないですね、、、。
アメリカの身分証も提出できませんし。
アカウントに制限がかかった時点で、そのアカウントは捨ててしまって、
新規で作り直す(ブラウザ変える、クレカも別のに変える)などした方が良かったかなと思います。
あと、参考までに、以下の記事も書いております。
『StatesCard 日本でアメリカ発行カードを入手したい人向けの解決法』
https://techffee.com/statescard-13603/
初期費用と維持コストがかかります。PayPalで登録を試したことはありませんので、
強くオススメするわけではありません。私はHBO Maxの登録で使用しました。
S.S さんに教えていただいた事を踏まえ、
記事本文にも、注意喚起のような記述を追加しておきたいと思います。
はじめまして。
海外Paypalアカウントを作ろうと思いYutakaさんのサイトに辿り着きました。
とても分かりやすい説明ですぐにアカウント作成できました。
質問なのですが、身分証等の本人確認をしない場合、高額の取引はいくらまで使用が可能でしょうか?
山下さん、はじめまして。
コメントいただきありがとうございます。
そうですねー。正確な限度額は不明ですが、
私の場合は、海外動画ストリーミングサービスの課金で、1万円程度の決済でした。
残念ながら、それ以上の金額はまだ試したことがありません。
おそらく、数万円程度なら問題なさそうですが、ケースバイケースかもしれませんね。
取引内容によって、PayPal側のリスク判定が変わってくるとも思います。
ちなみに日本のPayPalは、未認証アカウントの場合、限度額が10万円みたいですね。
https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/support/sending-limit
しかし、一度アカウントにロックがかかってしまうと、もう使えなくなってしまうので、
こればかりは、難しいところですね、、、。
いろいろ試しているのですが、paypalの電話番号通知のところで、はじかれてしまいます。
ちなみにVPNはexpressを使ってます。
アメリカの電話番号を取得できるサイトもいろいろ試しましたが上手くいきません。
もうpaypalはにほんからは無理になったんでしょうかね?
えんどうさん、コメントいただきありがとうございます。
VoIPであることを理由に弾かれるのでしょうか?
今年の2月20日に私が試した際は、
以下のように Nextplusに着信するのを確認しております。
現状、ちょっと原因の特定はむずかしいですね、、、。
えんどうさんからいただいた情報をもとに、記事本文にも補足を追記しておきました。
お役に立てず申し訳ないですm(_ _)m