ブロックチェーンドメインNFTの取得方法【Unstoppable Domains】

暗号通貨を送受信するのに、毎回26~42文字の複雑な英数字をコピペしたり、通貨ごとにいくつもの暗号アドレスを管理するのって非効率ですよね。誰に(どこに)送っているのかも分かりにくいし、送金ミスする可能性もあり、特に初心者にとっては不安材料かと思います。

ブロックチェーンドメイン(NFTドメイン)を使えば、[name.wallet] などのユーザー名アドレスで、まるでEmailを送るように簡単に暗号通貨の送受金ができるようになります。この記事では、ブロックチェーンドメイン(NFTドメイン)の取得方法について分かりやすく解説します。

ブロックチェーンドメイン(NFTドメイン)とは

現状、暗号通貨の取引には、2642文字の複雑な英数字の暗号アドレスが使われています。しかし、暗号通貨にはたくさんの種類がありますし、複数の通貨取引所やウォレットを使用していると使用するアドレスも多くなり管理が大変になります。うっかり送金ミスでもしたら大金を失ってしまうリスクもあります。

 イメージ

ブロックチェーンドメインNFTドメイン)を使えば、Emailを送信するのと同じくらい、暗号通貨の送信が簡単になります。たとえばブロックチェーンドメインを使った『ユーザ名アドレス』と従来の暗号アドレスとを比較すると以下のようになります。

26~42文字の英数字:
0x468B609Cb13Eb1126260f91cD4FC22F98ea499Ec

ブロックチェーンドメイン (NFTドメイン):
yutaka.wallet

ブロックチェーンドメインの方は送金先が一目瞭然ですね。しかも、このドメインひとつで様々な暗号通貨アドレスを送受信できるので、通貨ごとにたくさんのアドレスを管理する必要もなくなります。

個人であれば自身のファーストネームハンドルネーム、事業をしている方ならサービス名プロダクト名屋号など、企業であれば企業名などをドメイン名に使うことが考えられます。

現状、すべての暗号ウォレットや取引所が、ブロックチェーンドメインでの送受金に対応している訳ではありませんが、先日、ウォレット/取引所の主要32社が『.Wallet Alliance』を提携し、今後、.walletドメインでの送受金の対応が各社で進むことも決まっています。

今後、暗号通貨NFTの取引が、限られた層から一般層あるいはビジネス層まで広がってくると、より簡単で安全に取引できる仕組みが求められてきます。それに伴い、情報感度の高い個人や企業がブロックチェーンドメインを取得するケースが、これから急激に増えるのではないかと予想されます。

取得したいドメインが手に入らない可能性

これからの暗号取引では必須とも思えるブロックチェーンドメインですが、ひとつ気をつけたいのは、このブロックチェーンドメインの『ドメイン名』取得は “早いもの勝ち” という点です。もし取得したいドメイン名がある場合は、他者(社)に取得される前に確保する必要があります。

先に他の人(企業)に取得されるとそのドメインが売りに出されるのを待つしかなくなりますし、初期価格よりも高値で購入せざるを得なくなります。なので、どうしても欲しいドメイン名は、早めにゲットしておくに越したことはありません。(すでに手に入らなくなっているドメイン名もたくさんあります。)

これは自身の経験談ですが、購入しようかどうか迷って「もう少し様子見しよう」と購入を先送りにしたドメイン名があったんですね。それで、1週間後くらいに確認してみたらもう買えない金額になっていた、ということがありました($200$9998になっていた)。なので、欲しいドメイン名がある場合は、買えるうちに買っておいた方が良いのは間違いないです。

ブロックチェーンドメインを提供しているのは

ブロックチェーンドメインを提供しているのは『Unstoppable Domains』というプロバイダーです。ここまで、暗号の送受信用に.wallet ドメインを例にご説明しましたが、Unstoppable Domainsでは、以下の10種類のドメインが取得可能です。

.x.crypto.coin.wallet.bitcoin
.888.nft.dao.zil.blockchain

通常のドメイン(.comのような)の場合、使用し続けるのに更新費用がかかり、支払いを忘れると所有権を失効してしまいます。ブロックチェーンドメインの場合は最初の取得費を払うだけで永遠に自分のものになり、更新費は必要ありません。

また、暗号アドレスとしてだけでなく、WebサイトのURLとして使用したり、Webサービス上のユーザー名や IDとして使用も可能で、最近はNFTドメインTwitterユーザ名に設定する人も増えています。

所有するNFTを、プロフ画像として設定もできる

更に今後はNFTギャラリーの設定など様々な用途が追加される予定です。まずは、自身の取得したいユーザー名NFTドメインが取得可能か、そして価格はいくらかなどを確認してみてはいかがでしょうか。

ブロックチェーン ドメインを取得する

ブロックチェーン ドメインを取得するには、まず、Unstoppable Domainsの公式サイトでアカウントを作成しておきます。サイト右上のアイコンをクリックします。

以下のようにサインアップの画面になるので、アカウントを作成してサイトにログインしておきます。ちなみにアカウント作成で入力が必要なのはメールアドレスパスワードだけです。

アカウントが作成できましたら、トップページのサーチ欄から取得したいドメイン名を検索してみます。ここでは例として「techffee(当ブログのサイト名)」と入力してSEARCHボタンをクリックしてみます。

以下のように検索結果が表示されました。「techffee」という文字列で取得可能なドメインが確認できます。グリーンのチェックマークが付いているものは取得可能です。取得にかかる金額も表示されていますね。安いものは5〜20ドルから購入できます。

ドメイン名に使用できるのは、英字(小文字)、数字ダッシュ() のみです。海外では英字数字を上手く組み合わせて、ユニークなドメイン名を取得している人も多いですね。

NFTドメインの取得にかかる金額は、ドメイン名に指定する文字列の需要の高さ希少性文字数などの要素によって大きく変わります。かなり高額になっているものもあります。

たとえば「cat」という単語でサーチしてみると以下のような結果になりました。[cat.crypto] の場合500万円以上とかなり高額ですね。

上記のような比較的に希少性の高いドメイン名は「プレミアムドメイン」というカテゴリーで専用の検索ページが設けられています。

Premium Domains NFT Saleのページ
カテゴリー別に表示できます。

では今回、自分のファーストネームをドメイン名としたNFTドメインを取得してみたいと思います。

自分の名前でサーチすると、すべての種類のドメインが取得可能な状態でした。NFTドメインを暗号通貨の送受金に使用する目的で、今回は「.wallet」ドメインを取得してみます。「.wallet」を選択して「Add to Cart」をクリックします。

下記のようにカートに入るので「Continue to Cart」ボタンを押します。

取得するドメインや金額を確認して問題なければ「Checkout」をクリックします。

ちなみに「Checkout」ボタンの下の注意書きは以下の内容です。

Adding a domain to your cart does not prevent others from buying that domain.
ドメインをカートに入れても、他の人がそのドメインを購入するのを防ぐことはできません。

支払い方法の画面になります。以下のように『クレジットカードPayPal暗号通貨Crypto.comアプリ』の中から支払い方法を選択できます。私は今回クレジットカードで決済しました。決済情報を入力したら「SUBMIT PAYMENT」をクリックします。

決済が完了して以下のような画面になります。登録したメールアドレス宛にレシートメールが届きますので確認しておきましょう。これでNFTドメインの取得は完了です。簡単でしたね。取得さえしておけば他の人に取られる心配はもうありません。

さて、上記見ていただくと「Next step: Mint your domain」とありますね。この MIintとは、取得したNFTドメイン“自身の所有であること” を、ブロックチェーン上に書き込む処理になります。

取得したドメインの MINTとMANAGE が無料に!

取得したNFTドメインを、暗号通貨の送受金などに使用するには以下の2つの処理が必要です。
Mint
・ドメインをブロックチェーンに書き込む
Manage
・ドメインに仮想通貨アドレスを追加する
 (ほかにも様々な機能あり)

これまで、上記の ① Mintや ② Manageなど、イーサリアム・ブロックチェーン上に何か変更を加える(書き込む)際に、イーサリアムの取引手数料として高額なガス代 (計算料金) がかかっていました。

しかし11月15日以降、レイヤー2ソリューションとしてPolygonのネットワークが導入され Mint処理におけるガス代がなんと完全無料になりました! また、Manage機能の方も11月29日頃から完全無料になっています🚀

取得したNFTドメインを Mint する

取得したNFTドメインの”所有”を、ブロックチェーンに記録するために「Mint」ボタンをクリックします。

あるいは以下、My Domainsページの、該当ドメインの右横にある「Free Mint」ボタンをクリックしてもOKです。

Mint Domainの画面になります。最初に本人確認のためメール認証が必要になりますので「Send Verification Code」をクリックします。(※別途、2段階認証を設定することもできます。)

届いたメールに記載されている認証コードを入力して「Confirm」をクリックします。

NFTドメインの所有を、ブロックチェーンに記録するために暗号通貨Walletに接続します。Walletはいくつか選択肢がありますが、ここでは、一般に広く使用されている『MetaMask』を選択します。

MetaMaskの説明や、使い方の解説はここでは省かせていただきます。よく分からない方はネット上に情報が出ていますので、よく調べて理解した上で使用するようにして下さい。

重要:
Metamaskには、あらかじめ Polygon(MATIC)ネットワークを追加・選択しておきます。

MetaMaskUnstoppable Domainsのサイトに接続させるので「次へ」をクリック。

以下の表示になるので「接続」→「署名」をクリックして、Unstoppable Domainsのサイトに、MetaMaskを接続します。

接続をクリック

署名をクリック

以下の画面になります。「以下のWalletアドレスに、NFTドメインのオーナー(所持者)が割り当てられます」と表示されます。「I understand」にチェックを入れて「Confirm」をクリックします。

Domain owner will be assigned to the following Wallet address:
ドメインオーナーは、以下のWalletアドレスに割り当てられます。

以下のような画面になり「あなたのドメインは現在、ブロックチェーンとあなたの暗号ウォレットに展開されています。」と表示されます。「Track Pregress」ボタンを押して、処理の進行状況を確認します。

My Transactionsのページが表示されます。Mint Domainの処理状況が「Pending保留中)」となっていますね。

ブロックチェーンの混雑状況にもよると思いますが、しばらくすると以下のように「Completed完了)」に切り替わります。これで自身のNFTドメインの所有が、ブロックチェーン上に書き込まれました。

11月15日から、Unstoppable Domainsでは、レイヤー2ソリューション(Polygonを採用)が導入されました。これによりドメインのMint処理の際のガス代完全無料です。

OpenSeaで取得したドメインを確認する

NFTドメインを紐付けたウォレットを、NFTマーケットプレイスの『OpenSea』に接続すると、以下のように取得したドメインをコレクションとして確認することができます。

ただし、Mintした直後は、以下のようにドメイン名画像が正しく表示されていないかもしれません。

この場合は、アイテムをクリックして詳細ページを表示させ、右上の『リフレッシュボタン』を押します。しばらくするとドメイン名画像が正しく反映します。ただ反映まで半日〜1日ほどかかる場合があるので翌日とかに確認すればよいでしょう。

ドメインに暗号アドレスを追加する

ドメインのMintが完了したら、NFTドメイン暗号通貨の送金や受け取りができるように、暗号アドレスを追加していきます。

暗号アドレスを追加するには、My Domainsページから、該当のドメインの横にある「Manage」ボタンをクリックします。

「Manage」の画面が開き、NFTドメインに紐づける暗号通貨アドレスを入力する画面が表示されます。ETHMATICは、ドメインを紐付けたウォレットのアドレスがすでに入っています。

ここでは、BTCのアドレスを追加してみます。

ここに表示されていない通貨は一番下の「Add Currency」から探して追加できますよ。

必要なアドレスを入力したら、下にある「Confirm Changes」をクリックします。Mintのときと同様、Walletへの接続署名を促されるので画面の指示に従います。暗号アドレスの追加に、ガス代は一切かかりません。

上部に「Track Progress (進捗を確認)」と表示されるのでクリックします。

変更が完了するまでは、以下のように「Pending」と表示されます。処理が完了するまで数分程度かと思います。

数分で処理が完了し「Completed」と表示されました。これでドメインに暗号アドレスが追加されました。NFTドメインでの送金に対応済みのウォレット取引所で使用することができます。

Manage「暗号アドレス追加」以外の機能

Manage画面では、ご覧の通り「暗号アドレスの追加」以外にもたくさんの機能が用意されていますね。

Webサイトを構築したり、NFTコレクションプロフィール画像として設定できたりと、デジタルアイデンティティとしてNFTドメインを活用する仕組みが整いつつあります。


Picture (BETA) 機能の使い方を、別途、以下の記事に詳しくまとめています。NFTコレクションを所有されている方はぜひ設定してみてください。

Picture (BETA):NFT画像をプロフィール画像として
設定する方法については、以下の記事にまとめました。

取得したNFTドメインに送金してみる

取得したNFTドメインを使用して、実際に暗号通貨を送金してみました。現状、日本でもユーザーの多い『Trust Wallet』では、すでにNFTドメイン宛に送金が可能になっており、Unstoppable Domains社が提供する10種類のドメイン・エンディングすべてに対応しています。

Trust Walletアプリで新しいウォレットを作成し、BTC1万円ほど入金しています。

送金画面に行きます。ここで、通常は以下のように『複雑な英数字の文字列』を、暗号通貨のアドレスとして入力しますよね。わざわざ毎回コピペしてくる必要があり面倒です。送金先を間違える可能性もありリスクですね。

では、取得したNFTドメインアドレスを入力してみます。「.walle」と途中まで入力した状態だと、以下のように「」マークが表示されます。

NFTドメインアドレスをすべて入力した状態。チェックマークが付いてアドレスの有効性が確認できたことが分かります。「次へ」をタップ。

確認画面が表示され、送信先 (To) がちゃんとNFTドメインに登録したアドレスになっていることがわかります。「承認」をタップ。

数分後に「完了しました」と表示されました。無事にNFTドメインを使用してBTCの送信が完了したようです。もちろん送金先 (Binance)でも入金が確認できております。初めて送金するときは、少額でテストするようにしましょう。

今回、Trust Walletで試してみましたが、ほかにも対応済みのウォレットが発表されていますし、今後さらに対応するウォレット取引所が増えていくと思います。そのあたりの情報も、今後アップデートして行きたいと思います。

Unstoppable Domains社の今後の予定

Phase1: 11月15日〜(導入完了)
Polygon上でドメインのMint無料になる

Phase2: 11月29日(頃)〜(導入完了)
Polygon上でドメインのManage(管理)が無料になる

Phase3: 2022年1月〜2月 (想定)
イーサリアムで取得したドメインをPolygonに移行可能に

Phase3: 2022年3月〜4月 (想定)
Polygonで取得したドメインをイーサリアムに移行可能に

※こちらの記事でも随時、情報のアップデートをしていきます🔥

自分の取得したいドメイン名アドレスを、他の人に取られる前に取得しておくことは、急ぐ必要があると言えますが、ドメインへの暗号アドレスの追加等は、多少あと回しにしてもたいして問題ありません。ウォレット/取引所などの各社で、NFTドメインへの対応が進んでからでも遅くはないからです。

NFTドメインはグローバルスタンダードに

現状すでに「Trust WalletBurst/Signum WalletBacoorXDEFIAmboAlpha WalletEdge WalletAtomic WalletCoinomi WalletEqual WalletGuarda Wallet」などのウォレット各社が、ポリゴン上でMintされたNFTドメインをサポートしているそうです。

.x.crypto.coin.wallet.bitcoin
.888.nft.dao.zil.blockchain

また、最初にも書きましたが、ウォレット/取引所の主要32社が『.Wallet Alliance』を提携し、今後、.walletドメインでの送受金の対応が各社で進むことも決まっています。今後、暗号通貨の取引には、ブロックチェーンドメインを取得するのがグローバルスタンダードになりそうです。

ブロックチェーンドメインNFTは、いちど取得してしまえば、手放さないかぎり永久に自分のものになります。また、取得するドメイン名によっては、価値が上がれば売却するなどして利益を得ることも可能です。ブロックチェーン上の資産とも言えますので、まずは、Unstoppable Domainsで納得の行くドメイン名を取得できることが大事ですね。

また、新しい情報が出てきましたら随時更新していきます。

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